人から聞いた話の、飲み下し方
ちょっと恐ろしいようなトラブルだとか、事実かもしれない事件や事故の話を見たり聞いたりした時。
それが、もしかしたら自分の身近で起こり得るかもしれないような内容であった時。
ついつい過敏に反応して、不安になって自衛しようとしたり、あるいは誰かに過剰に、注意喚起を押し付けようとしてしまう、ことがある。
でも果たして、その伝聞された話が、本当にその通りの出来事であるかは定かではなく。
出来事そのものではなく、その出来事を体験した誰かの、五感を通して再度構成された話であって。
つまり、どこで何の尾びれや飾りが付いているのか、オリジナルを知らない人間からは判別がつくものではない。
SNSで、遠い見知らぬ誰かの体験した事件事故を、自分も間近で目にしたような、そういう体感をすることがあるけれど。
その自分の体感は本当に、その事件事故を語るに値しているのか、というのは、最近、よく自分に言い聞かせていることだったり、する。
語るは騙るだよなぁ、と思う。