とり日記

日々思ったことの備忘録。

人生の変化の起こし方とは

人生の駒を進めるってなんだろうなぁ、とふと思った。


ので、ちょっとつらつら書いてみようと思う。


私の年代だと、人生の変化といえばまずは結婚の話題。その次の次くらいが転職だとか、出世だとかの、いわゆるキャリアアップの話になるだろうか。


一応首都圏の、それでも田舎だからか、結婚の話題はまぁ、よく聞く。


誰が籍を入れただの、妊娠しただの、今度第二子を出産予定だの。


あるいは来年の結婚を目処に同棲を始めただの、先週双方の両親に挨拶を済ませた、だの。


結婚というのはまぁ、多大な変化をもたらしやすいものだ。


名字が変わることもある。
社会保険やら銀行口座やら、各種免許の書き換えやら年末調整やら、その他諸々の手続きが必要になることも、ある。
住む場所が変わることもある。
関わる親族が増えることもある。
生活パターンを変えざるを得ないこともある。


と、いちいち挙げていけばきりがないくらいの変化を、結婚というのはもたらす訳だが。



・・・まぁ、ここから先は私の場合に限らせての話ではあるんだけれど。


何にせよ、結婚というものは容易く変化をもたらすものだ。変化せざるを得ない、とも言うべきかもしれない。
で、どういう訳か私はそれを、


『結婚すると変化する。ならば、変化をもたらすには結婚が一番だ』


と考えてしまっていることがある。


・・・完全に論理が飛躍というか、破綻しているのは分かっている。こうやって自分で考えを書いているときは、自分でも実におかしなことを言っているのは、分かるのだけれど。


でも不思議なことに、自分の脳内だけでこの論理を唱えていると、これがまるで、世界における絶対心理、時空を超えても支配するルールのように、思えてしまうのだ。


で、冒頭に戻るのだが。

私は『人生の駒の進め方』について考え始め、例として『結婚』と『キャリアアップ』を挙げた。
言い換えるなら、この二つしか挙げなかった。
何故か?

今時点での私は、その二つ以外の、人生の変化の起こし方を知らないからだ。

これだけ多くの人が生きている中で、変化を起こす方法が『結婚』と『キャリアアップ』しかないなんて。どう考えても、そんな不自然な話はない。
体力のない人が持久力のためにランニングを始めるように、慢性的な病を抱える人が新たな治療法に挑戦するように、貯金のない人が再来年までに百万円貯めようと試みるように、己を変化させる行いというのはその人それぞれに、その人の数だけあるものだ。

・・・なのに私は、ついことあるごとに頭のなかでこんなお題目を呟いている。

『結婚して、いいところに転職してキャリアアップすれば、人生は良い方へ変化する』

と。
もはや信仰すらしている。


・・・で、まぁ、ここまで書いてみてふと、気がついたのだけれど。


この、『結婚してキャリアアップしなければ今よりも良くならない』というお題目は、実につまらないものだなぁ、と感じる。
こうやって書いているだけ、眺めているだけでげんなりさせられるというか、萎えるというか。
興醒め、という感覚にも近いかもしれない。なんの面白みもない。つまらない。

自分を白けさせるようなつまらない考え方って、後生大事に持っている必要あるんだろうか? ・・・ある訳ないな。

こんな面白みのない考え方は今日限りでやめることにするか。

というのが今回の結論。・・・予想外のオチになったが、まぁ、良いでしょう。