とり日記

日々思ったことの備忘録。

2018年8月15日(2)

将来何が役に立つかなんて、ほとんどの場合予測はつかないんだよなぁって思う。


まぁ例えば、機械化がかなり進んで人間の仕事は奪われるとか、多分自分の今の職業も、いずれはコンピュータに取って代わられるんだろうなぁとか、そういう予想はあるんだけれど。
そういうんじゃなくて。

例えば今趣味でやっていることが、思いもよらないところで役に立つとか。
たまたま勉強していたことが、就職した後で生かせるだとか。


そういうのって、なかなか予想は当たらないし、予定通りにはならないよなぁって思う。


大学で法律を聞きかじり程度に学んだのだけれど、最終的な就職先は法律とは一切関係ない分野だった。


だった筈なのだが、巡りめぐって転職した先の、今の職場では、思いのほか法律の知識を使うことが多かったり、する。


全くの民間なのだけれど、業界的に行政と非常に密接な関係があって、諸々の法改正での影響が、そのまま業務に反映される、ちょっと特殊かもしれない状況の、職場だったりする。


在学時は、法律分野といえば弁護士だとか、税理士だとか、行政書士だとか。あるいは県庁とか、各市町村役場だとか、そういうお役所務めくらいしか、法の知識を直に使うところはないだろうなと思っていた。


蓋を開けてみれば、今の職場では法律の知識は頻繁に使うわ、法特有の条文の読み下しはするわ、政令や条例の解釈はしなければならないわで、法学部で学んだ知識を動員することが頻繁にあったりする。


在学時に、まさかそんなところに就職するなんて思ってもいなかったし、転職したその時点でも、まさか自分の学んだ分野を使うことなどないだろうと思っていた。だから今のこの状況は、自分の予想なんてまるで大外れで、何一つ当たっていない。


同じように、一時期趣味で同人誌を作っていたのだけれど、その時の作業が今の職場の業務の一部分で、生かされることがあったり、する。勿論、その逆も。
これだって別に、趣味でスキルを上げてどうこうとか、そういうのではない。そんな大した話でもない。


でもどういう訳か、私の予測を越えて、同人活動で得た知識と経験が、今の業務の手助けをほんの少し、していたりする。


今自分がやろうか迷っていることがあって、それはもしかしたら徒労になるかもとか、結局は無駄で何の意味もないかもしれないからと、二の足を踏んでいたりするのだけれど。


でもそれが本当に役立つのか、役立ったとして、いつそうなるのか。
なんてことは神様くらいしか分からないことなのであって。


そんな無駄なことを考えることこそが徒労なんだから、やりたいことがあるならさっさとやってしまえ、というのが正解でしかなさそうだな、とふと、思った。