とり日記

日々思ったことの備忘録。

2018年8月10日

自分が誰よりも賢く思える時もあるし、自分が誰よりも愚かに思える時もある。

前者は、私は私の能力を過分に評価している。自分のできること、把握していることの範囲をやたらと広げている。
後者は、相手の能力を過分に評価している。相手の能力の範囲をやたらと広げ、さぞ素晴らしいスキルがあると思い込み、それに比べたらなにもない自分に落ち込む。

どちらも妄想だ。ありもしないものを妄想して、想像疲れする。私は誰よりもすごいと妄想し、私は誰よりも劣っていると妄想する。

昔から、この手の精神の上げ下げに苦労してきた。何故か知らないが勝手に精神が高揚して、全能感に浸ってしまうし、いつの間にか自分がとんでもなく矮小で下らない、周囲に比べて詰まらない人間だと、劣等感に襲われる。

振り回されて苦しむのはどちらも同じだ。妄想は人を疲弊させる。エネルギーを奪っていく。

最近、それが「妄想」だと気づくようになってから、前ほどは振り回されることがなくなった、気がする。お化けと同じかもしれない。形がないからやたらに大きく、恐ろしく見えるのだ。名前をつけて形も定めてしまいさえすれば、この世に怖いものなど何もないのかも、しれない。